われに還る熊野
The Reflexive Kumano

時間を切り売りして得たマネーの力で、物事を手に入れる都会のライフスタイルを捨て、
「自給」を基本に「信頼」と「互恵」に基づく生活へと転換することで、等身大の自分を取り戻したいと考え
私たちは東京や大阪から紀伊半島の奥深く、世界遺産の地 熊野へと移り住みました。
地場産品を加工する作業所を運営し、自らも畑を耕しながら
日常の暮らしの中で感じたこと、熊野の四季折々の姿を記します。

| ショップに戻る | お勧め | エントリー | コメント | トラックバック | カテゴリー | アーカイブ | リンク | プロフィール | カレンダー |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

                               
熊野鼓動の商品のお買い求めはこちら
| - | - | - | posted by スポンサードリンク
炭焼きを見に行きました。雨の中。
昨日、東京から取引先の担当者さんが来られたので、勝浦で先祖代々炭焼きをしている若者を紹介してきました。作っている炭は、紀州備長炭です。
しかし、あいにくの雨模様。


まずはじめに、備長炭の原料となるウバメガシを伐採している現場に向かいました。
原料木の伐採から炭焼きまで、一貫してたずさわっているのは、今ではかなり少数派です。
沢沿いには、杉・檜が植林されています。

手作りの木道
途中、手作りの木道に出会いました。
木を切り出すには、運搬車が走れる、最低限の作業道が必要です。
伐採は、作業道作りから始まるそうです。
沢を渡るために、木道がかかってました。
これはお父さんが、ひとりで手作りしたとのこと。
ひとりでもこんなことができるなんて、ちょっと、感動です。


作業道を離れ、道なき斜面をよじ登ります。
足が滑ります。ウバメガシ・シイ・カシなど多くの樹種が混交しています。


尾根筋に生えているウバメガシの林の中で、話を聞きました。
ウバメガシは伐採後の切り株から、新芽がでてきます。
また、炭にできるほどの太さに生長するのに、30年ほどかかるそうです。
尾根は、土壌が薄く、水分・養分の関係で、生長に時間がかかります。


左側が5代目(それ以上前は、よくわかないそうです。5代前は確実に炭焼きをしていた)炭焼き職人。

1本の樹の太いところ、細いところもすべて、技術や工夫で炭に仕上げるとのこと。
太いところは、炭にするのが難しく、値段も安めのため、山に切り捨ててしまう業者も多いそうです。
つまり、1本の樹の、扱いやすく高く売れる、いいとこだけを利用するのです。
そのため、たくさんの樹を次々に切っていく必要があります。
このままでは山が荒れ、将来、備長炭の原料となる木がなくなってしまうかもしれません。
また、備長炭の原料にならないシイなどは、そのままにしておくと大きくなりすぎて、
日陰を作り、その他の樹の生長を阻害するため、コストがかかっても、切っていく必要もあるそうです。
「山を永く利用するためには、もっと、もっと山に生えている木を利用する工夫が必要です」という若者は、「工夫する思考を停止させるような、間伐補助金はない方がいい」と言い切る、かなりの少数派です。

伐採から炭焼きまで手がける炭焼き職人は、山を何十年というサイクルで管理していく経営感覚を持った、山作り職人でもあります。


滑りながら、山から下りてきて、炭焼き小屋にいきました。
20年程前にお父さんが作ったという、炭焼き釜で備長炭が焼かれていました。
約2週間かけて、炭を焼き上げるそうです。


炭焼き釜の前でも、いろいろな話で盛り上がりました。右端がお父さん。
「釜が炭を焼いてくれる。でも、それだけではないような」といったお父さんの言葉は、人・釜・木・炎のそれぞれが、絶妙なバランスをとって作り上げる備長炭を表しているような気がしました。
備長炭の割り口の黒く光る美しさは、まるで黒いダイヤのようであり、
炎をあげずに燃える美しさを、写真に表現できませんね。

この備長炭でバーベキューをするのが楽しみになりました。
備長炭でバーベキューなんて贅沢みたいですが、火持ちがいいので、1回に使う量は、想像以上に少なくてすみます。
それに燃え残った炭は、水に漬けて消して天日で乾かせば、また使えるそうです。
ただし、そのときに注意することを、若者の奥さんから聞きました。
「水に漬けて消えたと思っても、出してすぐにしまったりしないでくださいね。また、燃え出してきますから」、備長炭の生命力を感じました。

                               
熊野鼓動の商品のお買い求めはこちら
| 共にがんばる仲間たち | comments(1) | trackbacks(1) | posted by 安原 克彦
スポンサーサイト
                               
熊野鼓動の商品のお買い求めはこちら
| - | - | - | posted by スポンサードリンク
Comment








お〜〜田中さんの炭焼き小屋や!  
わたくしめも是非一度見に行きたいものです。
posted by どいらいファーマーズ 梅酒の山ちゃん | 2008/06/15 3:45 PM |
Trackback
この記事のトラックバックURL: トラックバック機能は終了しました。
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2009/03/14 12:23 PM |
<< NEW | TOP | OLD>>