われに還る熊野
The Reflexive Kumano

時間を切り売りして得たマネーの力で、物事を手に入れる都会のライフスタイルを捨て、
「自給」を基本に「信頼」と「互恵」に基づく生活へと転換することで、等身大の自分を取り戻したいと考え
私たちは東京や大阪から紀伊半島の奥深く、世界遺産の地 熊野へと移り住みました。
地場産品を加工する作業所を運営し、自らも畑を耕しながら
日常の暮らしの中で感じたこと、熊野の四季折々の姿を記します。

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備長炭作り見学


先日、紀州備長炭の炭焼きを見学してきた。

おじゃました先は、那智勝浦で備長炭を中心に炭焼きをやっている田中木炭さん。

ご主人の田中さんは、何と五代目の炭焼き職人。

はじめて五代目と聞いた時は、「お〜凄い!、五代目かあ」と少し感動してしまった。
(私の場合、五代はおろか三代前のご先祖様の職業も知らないし)

今は四代目のお父さんと奥さんと三人で炭を焼くかたわら、無農薬で野菜や米の栽培もされている。

夕方、仕事終えた後、車を走らせ那智勝浦へ。

山の麓にある炭焼き小屋近くまで来ると、何やら木が燃えるいい匂いが・・・

窯に到着すると、丁度二回目の炭だしの最中だった。

外は寒いけど、窯の近くはポカポカ暖かく気持ちが良い。

窯は大きなドーム型で、中にはオレンジ色に燃え盛っている木が沢山見える。
窯一杯に入れると、炭が40俵近く(1俵約15キロ)取れるとのこと。

窯の中で燃える備長炭

もっとよく見ようと窯の近くに行こうとしたが、熱くて近寄れない。

3m程離れた場所から中を見ると、真っ赤というかオレンジ色の炎に包まれた備長炭がぎっしり。
夜の暗闇の中、暗いオレンジ色の炎がとても綺麗である。

しばらくすると、四代目のお父さんが長さ5m近くあるかきだし棒を持ち、燃えさか備長炭を釜から外へかき出し始めた。

備長炭のかき出し作業


備長炭の窯の中は千℃近くなると聞いた事があるので、田中さんに聞いてみたら
「千℃も測れる温度計なんか持ってないからなあ・・・」
「・・・」

かきだす最中、備長炭どおしがぶつかると、「キーン、キーン」と金属がぶつかる音がする。
さすが備長炭、綺麗な音色だ。

窯から出たばかりの備長炭

ある程度、炭をかき出すと、まだオレンジ色に燃えている炭を隅に寄せて、上から灰をかけて埋めて消火する。

窯の中の炭を全部かき出すまで、この作業を深夜まで(時には徹夜)続けるのだ。

灰の中に埋められた備長炭は一晩かけて冷まして翌朝完成。

炭材のウバメガシを窯に入れて、炭となって出すまで約10日。

窯の口を開けるタイミングや炭を外へ出すタイミングが非常に重要で、煙の色とか匂い量、窯の中の音等をたよりに決めるらしい。

まさにプロの技という感じだ。

凄い。

こうした日本の伝統的な技術が五代に渡り伝承されている事に少し感動してしまう。

とはいえ昔と今では生活様式が激変してしまい、日常生活の中で炭を使う機会は殆どないだろう。

需要がなければ炭焼きも減り、こうした素晴らしい技術がどんどん途絶えていく事につながるわけで、それは何とも寂しいことだ。

と、いうわけで、もっと炭を使おう!
炭のある生活を!
とりあえず家庭菜園で使おうかなと。

長くなりました、すいません。

仲川博志
                               
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| 共にがんばる仲間たち | comments(2) | - | posted by 横瀬 恒人
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Comment








おもしろかった〜ヾ(>▽<)o
一気に読んじゃいました。
1000℃のところの返しが田中さんらしいぃっヾ(≧▽≦)ノ彡☆
posted by kameoka. | 2010/12/03 12:51 PM |
>kameokaさま

さすが田中さんという感じです。
いい味だしています。
posted by nakagawa | 2010/12/03 8:39 PM |
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