秋に収穫された後、塩漬けし、もみしそと一緒に漬け込まれていた生姜が、きれいな紅色に漬けあがりました。
熊野鼓動の紅しょうがは、スライスせず、生姜そのものの形を残したまま、袋詰めしています。
使われるときに、お好みのサイズに切り分けてください。
その方が生姜の香りを長く保てると思うからです。
また、この紅色は100%赤しそだけの色あいです。
たっぷりのもみしそとゆっくりとした時間があれば、着色料なんかまったく不要ですね。
熊野の住民にとって、近年の悩みは、猿・鹿・猪などが田畑を荒らす獣害です。
畑の周りに柵を張り巡らせていても、サツマイモなどは猪によって柵を壊され全滅させられるありさまです。
そのなかで生姜は、獣害にあいにくい作物のようです。
地域で生産される作物を活用するには、このような作物を使った製品の開発も重要な課題と考えています。
田畑を柵で守るだけでは解決しない、地域にとって重い問題です。
そして、将来的には獣たちが森だけで生活していけるような、森づくりも必要なのではないかと考えています。
昨年の初秋、塩漬けの前に、泥を落とされて、皮をむかれた生姜です。
ひとつひとつ丁寧に皮をむきました。
皮むき作業の後しばらくは、手がほっかほっかに。
生姜が体を温めることを手が実感しました。