熊野本宮大社旧社地 大斎原で開催された
世界遺産劇場のひとつ、
日本最高峰の和太鼓奏者、
林 英哲氏のコンサートに行ってきました!
演奏中は写真なんて撮れる雰囲気ではないぐらい
会場はみんな真剣に魅入ってました。
恥ずかしながら、林 英哲氏のお名前ぐらいは聞いたことがあったものの、
正直、どれぐらいすごい方なのか想像もついていませんでした。
観たかったのは、オープニングとフィナーレを共に演奏される
「熊野鬼城太鼓」!
こちらには
熊野の国ドリンクや
熊野梅に使われる、しそ・うめの生産者で‘
梅酒の山ちゃん’さんがいらっしゃいます。
これは行くしかない!
歓迎太鼓では本宮奥熊野太鼓さんの次に演奏されて、その迫力に会場からは
「もうオープニングだけでも十分満足なくらいやねぇ
」
の声。オープニングでアンコールするわけにもいかず、皆、どうしたものか、という感じで拍手を送り続けていました。
もちろん林 英哲氏の演奏もすばらしかったです。
実は英哲氏はその日、肩を脱臼されていたそうです。それを感じさせない演奏。さすがプロ!
「英哲風雲の会」との太鼓、
土井啓輔氏の尺八、
麿 赤兒氏と「大駱駝艦」の舞踏との共演は、和太鼓を聴かせるだけでなく、ステージ全体を使ったパフォーマンスと視覚的にも楽しめる構成になっていて、やはり偉大なアーティストなんだなぁと感動致しました。
ステージは大斎原の木漏れ日の中、祠の前に。
「人間は自然の中で生かされているということを感じてください。」
という、本宮大社宮司さんのお言葉が心に響きます。
ステージ裏。いろんな種類の数々の太鼓。
これをドラムセットのように組んで、林 英哲氏が一人で演奏。
陶器の壺まで楽器です。向こう側に祠が。
大斎原の空気に包まれる特設の会場。座席は800席弱。
コンサート終了後は、熊野川の堤防を歩いて帰ります。
秋の夕暮れらしい、いい雰囲気です。
この田んぼのもち米が
釜餅になるのですよ。
川原が駐車場でした。昔はきっと川の底だったんだろうなぁ。
ちょっと贅沢かな、とも思いましたが、本当に行って良かったです。
演奏のすばらしさのほかにも、大斎原のあの独特の雰囲気に包まれて、
新しい世界を感じ、人と出会い、そして考える。
こんな機会が与えられたのも、熊野の神様の思し召しなのかもしれません。
大切にしたいと思います。