梅みかんドリンクや梅みかんサイダーなどの原料となる梅シロップが出来上がりました。
本宮町産の農薬をかけずに育った梅と、北海道産のビート糖から作った氷砂糖だけで漬け込んで、2週間ちょっとでした。
写真の梅は、ほとんどが皮と種だけになっていて、エキスがよく抽出されている優等生です。
同じ条件で漬け込んでも、果肉がまだしっかり残っているものや、発酵してしまうものもあったりします。氷砂糖も、すっかり溶けているものも、まだ残っているものもあり、一様ではありません。
漬け込んだあと、毎日、よくかき混ぜるのが、うまく作るコツなのですが、なにしろ、1トン近くの梅を仕込むのと、他のいろいろな製造に追われて、混ぜる時間がなかなか取れないのが、悩ましいところです。
安定的に、大量に作るだけなら、氷砂糖の代わりに、液糖など使う方法もあるようですが、液糖で国産原料だけで作られているのがあるとは思えず、なおかつ、液糖は液糖のくどい味なのが、気に入りません!
「家で作る方法と同じじゃない」という声が聞こえてきそうですが、
まったくそのとおり、熊野鼓動の製造を一言でいうと、家庭の作り方を、「人手と時間を使って、大規模にやっている」ということでしょうか。
だから、なぜかちょっと懐かしい味わいの製品が、多いのかもしれませんね。
そういえば、昔は、自家製の梅干や梅酒や梅シロップを作る家が多かったような気もします。でも、今はそういう時間を、とりにくい社会なのかもしれません。
そういう時代だからこそ、私たちのやっている、昔ながらの、家庭的だけど、でも、そこそこの規模というやり方が、効率化だけじゃない、新しい価値を生み出していくという、予感以上の、確信に近いものを感じています。
そして、出来上がった梅シロップをビンに詰めて製品化してみました。
まだ、ラベルの貼られていない、はだかの状態です。
色は、まだちょっと薄めですが、青梅の酸味とビート糖のすっきりした甘みの、
フレッシュな、爽やかな、そして、家庭的な味わいです。
水で薄めて飲み物としてや、甘み調味料として、楽しんでもらえそうです。