お盆のお休みを利用して、本宮から那智山まで、熊野古道を歩いてきました。
雲取越えと言われるルートで、本宮大社と那智大社・青岸渡寺を結ぶ道で、
約30km、一泊二日の行程です。
本宮から一日目の宿泊地となる小口と呼ばれる集落までを、小雲取越えと呼び、
小口から那智山までを大雲取越えといいます。
両日とも標高800m程の峰を越えていく、かなり本格的な登山を楽しめるルートです。
盛夏の低山歩きでしたので、暑さは覚悟していましたが、
杉や檜の木陰の山道は、思った以上に涼しく、爽やかな山風が快適でした。
2日目の大雲取越えの道のほうが、小雲取越えより、坂道は険しいでしたが、
苔生した岩畳の尾根道や、清流の流れる沢沿いの道など、変化に富み、楽しめました。
宿泊は、小口の集落に「小口自然の家」や民宿があります。
廃校を利用した「小口自然の家」に泊まりましたが、部屋もきれいだし、食事も美味しく、満足できました。
山道ですが、道はしっかりしていて、迷う心配もありません。
今回すれ違ったのは、二日間でたったの3組だけでした。
こういう熊野古道の派生ルートも、もっともっと歩いてもらいたいものです。
山の空気や風を感じながら、じっくり歩くことで、本当の熊野の魅力を感じてもらえると思います。
途中で、アナグマの親子で出会いました。