先週の金曜27日に、和歌山市のビッグ愛というホールで和歌山に所在地がある中小企業の合同会社説明会がありました。熊野鼓動として参加するの初めてのことでしたし、創業9年目、新卒の方を採用しようなんて一度も考えたこと無かったのですが、思い立って4、5日前に申し込んだという状態でした。熊野の山間にある超零細企業なんかの説明を聞きに来る人はあんまりいないだろうと思いつつ、もしかしたら面白い出会いがあるかもしれないという軽い気持ちで参加しました。
会が始まって、案の定誰も来なかったので、準備していた書類とノートパソコンで内職をし始めようとしたら、一人の学生が僕の前に座りました。「えっ、マジ」と思ったのですが、どういう会社を希望しているかとか、自己アピールとかさせていると、ふとこれは面接ではなく、会社説明会だから私のほうから説明してあげないといけないことに気づきました。遅ればせながら自社の説明を始めたという次第です。せっかくだからとアイスボックスに入れて持ってきた
「熊野サイダー・うめみかん」を紙コップに入れて出してあげました。
説明が終わらないうちに、後ろの待合椅子にまた一人座られて、一人目終了後すぐに二回目にかかりました。サイダーが飲めることが口コミで伝わったのか、トークしている様子が楽しそうに見えたのか分かりませんが、結局その後一度も途切れることなく終了時間を過ぎてまで会社の説明をし続けました。訪れてくれた若者はみんな真剣に話を聞いてくれたので、自分としても参加して良かったなぁと思いました。
こちらとしてはいくら就職難だといっても、地元の若者が職を求めて出て行っている過疎の山村に本気で就職先を考える新卒はなかなかいないと思っているので、特段次の予定を決めずに、もし関心を持ったり、質問があれば個別にメールするように伝えるだけに留めました。
自分が新卒のとき、日本の景気も良かったし、視野も狭かったので今の熊野鼓動のような企業の説明会に参加したかと問われたら、多分しなかったと思います。でも時は流れこれからの時代、地域の企業(事業内容や経営方針など十分吟味する必要はあると思いますが)で、リアルな実務経験を持つとが突飛なことではないと確信できるようになりました。そのことが出会った新卒の方々に少しでも伝わっていたら良かったと思います。
今回熊野鼓動ブースに来てくれた新卒の皆さんでもしこのブログを見てくれていたら、「ありがとう」って言いたい。景気は悪く、暑い日が続くけど就活頑張ってください。自分らしさを最も発揮できる場所を見つけられることを祈っています。
いつか立ち止まることがあったとき、熊野の山間から来てた変わった会社があったなぁと思い出していただけたら幸いです。私たちとしては、田舎にあっても、都会の会社に負けないくらいキャリアが積めるような会社。都会には無い魅力をもった企業となれるように頑張りたいと思います。